2017-01-01から1年間の記事一覧

資産課税の強化byピケティ

今日の講義で、ピケティの資産課税強化の議論を紹介した。賛成という意見結構あった。ピケティは、2015年の『日本経済新聞』のインタビュー記事の中で、日本の賃金は低すぎるから、もっと賃金をあげろといっている。金融主導ではなく、内需主導型の経済発展…

新自由主義は存在しないのか?

新自由主義なんて存在しない。その発言がとっても気になっている。頭からこびりついて離れない。社会なんてない。あるのは個人と家族だけだ(byサッチャー)と似ている。「新自由主義的な思想や考え方が、現実の法律改正等に反映されつつある。けれども、私…

岩盤規制の緩和は公正だったのか?

岩盤規制の破壊を主張してきた新自由主義的な学者の方々は、加計学園の獣医学部参入については、どう考えるのだろうか。規制緩和の立場からすれば、合理的な理由なしに、事実上の参入障壁があるのであれば、批判の対象となるはずである。公正な手続きがとら…

池上彰「何のための報道か」『週刊文春』2017年06月15日号。

池上彰「何のための報道か」『週刊文春』2017年06月15日号。政権にとって不都合な人物は、テレビでスキャンダルな映像を流され失脚する。ロシアでよく起こる事態。民主国家である日本とは無縁と思っていたが、最近は様子が変。政権のダメージとなる文書を告…

3輪の自転車

自転車。前後に子どもを乗せると、相当重い。最近の自転車は、重心が低くなって、子どもの座る位置が低くなっているとはいえ、こけることはありうる(自分も1回ある)。3輪になれば、転倒リスクはかなり減る。問題はその幅か。狭い道路では通れないこともあ…

ガチャガチャ。

この世からなくなって欲しいと切に願うもの。ガチャガチャ。

閣議決定

2017年に入ってからの閣議決定の中身がすごい。「首相夫人は私人」から始まって、「そもそもの意味」に新たな意味を添えるなど。普通に見れば、虚構新聞。 出所:https://twitter.com/value_investors/status/869392416268197889/photo/1

国家戦略特区

国家戦略特区は岩盤規制を壊すためといって導入されているのだけれど、実際には既得権益と呼ばれる階層を排除し、自分の近しい人が甘い汁をすうという構図になっている。国家資本主義と規制緩和がセットになれば、由々しき縁故資本主義が台頭する。これがこ…

一般人と犯罪組織

一般人がテロ組織に変貌しうるとしたら、一般人の段階から監視していないと判断できない。とするならば、一般人とされる人であっても警察があやしいと目をつければ、監視、盗聴可能になる。しかも、犯罪を犯した段階ではなく、準備段階から捜査の対象で、実…

ETV特集「暮らしと憲法 第2回 外国人の権利は」(2017年5月13日放送)

NHKEテレ。憲法と外国人。前回と同じく歴史をひもとき、外国人と生存権規定の関係を考察している。憲法の国民概念は天皇体制の枠組みで導入されたこと、国籍条項の排除された在日コリアンに対して、生活保護の適用が認められたことなどが丁寧に整理されてい…

日本国憲法をめぐる現状と対立軸

自民党や日本会議の憲法改正論議は、国家に服従する国民の姿を望ましいものとして描いている。天皇が中心とする明治憲法のあり方を理想とし、人権とは国家が認める範囲内で存在するものに過ぎない。また、国民の規律を形成するのが憲法であるという考え方に…

NHKスペシャル「日本国憲法 70年の潮流〜その時、人々は〜」(2017年5月6日放送)

NHKスペシャル。日本国憲法70年の潮流。戦後日本で、憲法が国民にどう受け止められ、政治課題とぶつかってきたのか迫る良質のドキュメント。中曽根康弘、河野洋平、山崎拓らかつての自民党の中心的人物にもインタビュー。敗戦直後の憲法をめぐって大原社研の…

田中俊之『男がつらいよ』角川書店、2015年。

田中俊之『男がつらいよ』角川書店、2015年。いわゆる男性学の本。男性がおかれる眼差しに注目する。軽いタッチで読みやすい。所々に出てくる時事ネタへのつっこみも笑える。本書を読むと、筆者の講義が人気あるというのも、うなずける。参考文献があると初…

受講者増加のスパイラル

講義資料各350部。合計1050枚を2回分印刷。おおよそ40分。印刷するのが一苦労だ。受講者制限をかけるか、評価を厳しくするかしないと、このスパイラルから抜け出せない。

2017年度講義はじまる。

2017年度講義はじまる。こういう感想、嬉しいね。

新学期

講義資料を300部ずつ印刷したら、30分かかった。輪転機をまわすのが久しぶりすぎて、腕がふるえた。新学期。

 教育勅語は道徳教育に使えぬ

日経社説、教育勅語の意義を明確に否定。「個々の徳目の当否以前に、天皇が臣民に説諭する『語りの構造』自体が、国民主権を原理とする現憲法になじまないことは明白だ」。

批判経営学のテキスト

経済原論のレベルでは、学習の方法はある程度定式化されている傾向がある。教科書も豊富。ただし、経営学、特に批判経営学の分野ではどうなのだろう。具体的な実践内容が重要である面もあるが、あまり理論化されていないように思える。教育する場合、標準的…

運営費交付金の削減

運営費交付金は2004年以降毎年1%ずつ削減されている。運営費交付金の大半は人件費に回るので、学内の教員ポストを削ったり、任期制の教員確保に重点をおかざるをえない。個人研究費も削減されているから、外部資金に依存する。そして、ここ数年始まった防衛…

金成隆一『ルポトランプ王国』岩波書店、2017年。

金成隆一『ルポトランプ王国』岩波書店、2017年。米国の大統領選挙。ラストベルトとよばれる衰退した工業地帯で、トランプの支持層が多いことに注目し、工場労働者たちに取材をする。没落する中間層の不満を救い上げたのがトランプであるというのが本書の主…

大内裕和『奨学金が日本を滅ぼす』朝日新聞社、2017年。

大内裕和『奨学金が日本を滅ぼす』朝日新聞社、2017年。奨学金ニーズの高まりの背景に、家計所得の低下、学費の高騰、高卒就職先の悪化などがあることを指摘。あわせて、日本の教育費用の私費負担が高い点が、貸与型奨学金拡大の要因であると主張している。…

名作『どろぼうがっこう』

名作『どろぼうがっこう』を30年ぶりくらいに読んだ。少しまぬけなどろぼうがっこうの生徒と先生。校長先生、はっきりいって遠足のリサーチ不足。実踏したほうがいいよ。図書館で続編を発見して、続編があることをはじめてしった。新たな発見の連続。筆者の…

中島弘象『フィリピンパブ嬢の社会学』新潮社、2017年。

中島弘象『フィリピンパブ嬢の社会学』新潮社、2017年。フィリピンパブを研究することになった大学院生の実態レポート。偽装結婚による滞在、ピンはねしてもうけるブローカーの存在、フィリピンの経済時事的などが、生き生きと語られている。本書の最大の売…

森友学園問題

羽鳥慎一のモーニングショー。森友学園問題を特集。官僚機構の特徴について、官僚OBらへの聞き取り。例えば、有力な政治家のが言っていた公約を率先して実現するような段取りをする。公共事業を成し遂げるための説明にうかがう。そうした意味での忖度(そん…

元外野

子どもが保育園でドッチボールをやっているという。そのことを聞いたら、「私はモトガイヤだった」と証言。モトガイヤ…?。そう、ドッジボールという競技において最初から外野にいる人員を「元外野」と呼ぶ。この言葉を聞いたのは、たぶん30年ぶりくらいだ…。

防衛省の公募研究制度

2017年度の軍事関係の予算。防衛省が武器開発に応用可能な研究費を大学に出し、軍事研究させる「安全保障技術研究推進制度」に110億円が計上されている。2016年度予算の6億円から、約18倍の増額である。防衛省の公募研究制度は、防衛省職員がプログラムオフ…

NHKドキュメンタリー ヨーロッパを覆うポピュリズム/分断社会 立ち向かうオランダ(2017年3月12日放送)

NHKBSでオランダの大統領選挙を特集している。オランダでも、移民受入れ反対を主張する極右政党の自由党が台頭している。それと並んで、左派政党の緑の党への期待も大きい。町の本屋に行くと、ポピュリズムに関する本が並んでいるという。解説には千葉大学の…

BBC放送中に乱入者

韓国大統領の罷免に関して、BBCから取材を受けるプサン大学の研究者。自宅で取材中に子どもが乱入。途中で連れ戻すパートナーの方も研究者。映像ではあわてて部屋に入り、子どもを連れ戻している。 子供「乱入」BBCインタビュー 家族が語るその時 ケリー氏は…

高橋源一郎氏による教育勅語の現代語訳

高橋源一郎氏がツイッター上で教育勅語の現代語訳を載せている。主語が朕=天皇であることがポイント。朕というのは天皇以外が使えない。主語を読み取らず、「兄弟、両親を大切にしよう」という内容だけだけ読むと、誤った読み方になる。いざとなったら天皇…

NHKBS覆面リサーチ ボス潜入「ホテルグループ」(2017年3月10日放送)

NHKBSボス潜入。ホテルグループの社長が潜入。カウンターのコンシェルジュ業務。京都なので外国人観光客多い。客の要望に寄り添って1歩前の案内を行うスペシャリスト。しかし、他の部局から英語でどう対応したらよいのかの問合せがある。また、付近のレスト…