見たかった「私はダニエルブレイク」

 見たかった「私はダニエルブレイク」ようやくみれた。求職活動を行う大工の話だが、制度の板挟みにあって支援を受けられない。ネットも使えず困るが、シングルマザーで求職活動をおこなう女性と知り合う。上には厳しく、身近には優しい。

 全体として物語が淡々と進む。実に淡々と、毎日の生活を描き出すように進む。むしろ、それがとても心地よい。自立支援政策がイギリスでも進んでいるのだろう。イギリスにおける失業保険制度の現状など、制度設計を理解していれば、もう少し立体的に理解できるのかもしれない。面白かった。

すでに後期の講義準備

 すでに後期の講義準備入っている。夏休み期間中にこれだけ前倒しせざるをえないのは不慮の事態に備えるため。流石に前期のやり方そのままでは、いかず、リアルタイムとオンデマンドの組み合わせ的なものになる予定。依然としてやり方に不安や躊躇もある。

 これを気にスマホで、メールやteamsをみるのはやめようと思う。オンラインでの問い合わせが多くて、私生活と仕事が混沌とする。私生活に、仕事が土足で踏み込んでくるので、はっきりいって迷惑している(見なければよいだけの話)。

黒田兼一・小越洋之助編『働き方改革と自治体職員』自治体研究社、2020年

 黒田兼一・小越洋之助編『働き方改革自治体職員』自治体研究社、2020年。人事評価、ワークライフバランス、非正規職員など多様な角度から公務員の働き方に迫る一冊。会計年度任用職員や、非正規保育士の基幹労働力化など新しい問題について触れられている。

 終わりの方で、革新自治体自体の成果と課題にもページを割いている。歴史を知らない読者には勉強になる。個人的には、全体の奉仕者である公務員の位置づけがどうなのか。理論的な議論をもう少し知りたいと思った。公務がはたす独自の役割、これこそがいま明確にされるべきテーマだと思われる。

 

日経は在宅ワークの動向はとーっても詳しくてよい

 日経は在宅ワークの動向はとーっても詳しくてよい(ほんとにこのテーマだけはフォローがすごい)のだけれど、ジョブ型の議論だけは、ほんとにズレてるな。講義とかでジョブ型の紹介で使いたいけれど、あまりにもズレているので、紹介しづらい。日経のジョブ型の話で、労働組合による規制の話とかは、全く出てこない。

 あと、最近思うけれど、日経読んでも、直近の消費不況や、他方での巣ごもり需要増大はわかるけれど、実は全体的な傾向というか、経済の構造的な話も、あまりよくわかりえない。在宅ワーク以外は、ポンコツなのでは?(言い過ぎ!)

都留民子『失業しても幸せでいられる国』日本機関紙出版センター、2010年

 都留民子『失業しても幸せでいられる国』日本機関紙出版センター、2010年。購入したのはずいぶん前だが、縁あって通読した。フランスでの生活経験もある、フランス社会保障研究者がインタビューに答える形式でフランス社会を縦横に語る。所々に出る筆者のユーモアが心地よい。

 滞在許可のため市役所いくと、バカンスで人がいない。「どうするのか」、と聞いたら、「そのままでよいよ」と、適当な返事がある。そうしたフランス社会の適当さも指摘しつつ、根底に流れる大人社会、多様な家族を承認する力、そして貧困を許容しない制度設計の全体像を力強く明らかにしている。

 内容的にもっとも関心をひいたのは、年金制度と高齢者のリタイヤの話。フランスの高齢者は、余生を大事にする。失業給付がしっかりしていることもあるが、生活保護とあわせて所得保障する。そのため、フランスの高齢者労働力率(65才以上)は2000年で1.3%と驚くほど小さい。日本は20.7%である。

 教育なんて、貧困には無力。社会保障は、「働かなくても食べられる権利」と言い切る筆者のスタンスは明快だ。教育を通じたキャリアアップが自明視される日本で、そのシャープな発言をきくと、はっとさせられる。少し前の本だが、その内容は全く色あせていない。  

 

 

在宅ワークは、オンオフ切り替え難しい

 在宅ワークは、オンオフ切り替え難しい。4時すぎに子供たちが帰宅して、自分たちの宿題する約束なのに、部屋に乱入してこられるのは困る。しかも教員会議でヒートアップしているときに。もうなんか、色々とくたびれたな。夏休みは、ゆっくりできるのだろうか。