2022-01-01から1年間の記事一覧

小熊英二(2022)『基礎からわかる論文の書き方』講談社

小熊英二(2022)『基礎からわかる論文の書き方』講談社。一気に読んだ。論文とは何か、ジャーナリストが書く文章とどう違うのか、などが多角的に論じられる。たとえば、どこかに行くときに、途中下車したところ、今いるところを示していくのが学術論文であ…

神野直彦『分かち合いの経済学』岩波新書、を10年ぶりくらいに手に取る

神野直彦『分かち合いの経済学』岩波新書、を10年ぶりくらいに手に取った。改革の基本線はいまでも変わっていないようにみえた。あとがきにでてくる初老の男性が川端康成であるというエピソード。以前読んだときは気に留めなかった。なんというか文学的な滑…

新年度始まる

新年度始まる。久しぶりにあう学生たちが楽しそうに話をする姿に心が洗われる。ジグザグあるだろうけど、この雰囲気が維持されるとよいな(^_^;)。履修登録は今日が締切だが、例年に比べると受講生数は落ち着きそうである。ここ数年の厳しめとなった評価基準…

名優アンソニーホプキンスの演技が光る

高齢化と介護の話。映画全体が、部屋から一歩たりとも外に出ない。終始部屋の中の風景で描かれる。名優アンソニーホプキンスの演技が光る。悲しいか向き合う必要のある現実。最近の映画で子育てや家族ものみて、心奪われることは多々あったけれど、介護関係…

知的好奇心や愛情はどこへやら!?

研究者の同僚がお茶すると、事務作業への苦しみばかりの話になる。書類づくりやブルシットジョブが増えている。知的好奇心や愛情はどこへやら!?このあたりの『ブルシット・ジョブ』におけるグレーバーの指摘は、ほかのどの箇所にもまして、「あるある!」…

『ある男』を読み終えた

図書館で借りてきた『ある男』を読み終えた。受賞作一覧のような場所に置いてあったから借りたのだけれど、なかなか良かった。文章の書き方がなんというかなめらかで、豊富で、自分好みの文章である。ストーリーは複雑だが良い気分で読めた。入り組んでいる…