2018-01-01から1年間の記事一覧

大教室における受講者同士の議論

講義。リアクションペーパーを配る。集約して新たな論点や掘り下げるべき点を解説する。関連する映像をみて、コメントを書いてもらう。このやり方は受講者の感想がわかっておもしろいという意見がある一方、情報のやりとりは、個々の受講者と教員のあいだに…

中村文則さん原作:映画『銃』

中村文則さんの原作『銃』を映画でみた。ピストルを拾った大学生が、凶器を手にしたことで強気になる。気持ちがのっていく。ピストルを使ってみたいと考える。その心理の変化を描く映画。公園で猫が人為的に殺されたことをきっかけに、刑事が訪ねてくる。刑…

在留資格・介護

在留資格、介護。EPAや技能実習とは別に、2017年度に創設された新たな在留資格。留学生として来日し、介護福祉養成施設で2年以上就労、社会福祉士の資格をえたあと介護福祉士として働く。その際に在留資格が、留学から介護に変わる。このような仕組みがある…

NHK「発達障害って何だろうスペシャル」(2018年11月24日放送)

NHK「発達障害って何だろうスペシャル」(2018年11月24日放送)。この番組、とても良かった。以前から発達障害に該当する人はいたんだろうと思う。でも、それが社会的に発見されている。問題は、発達障害に該当する場合であっても、生活しやすい、しにくい、…

姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』文藝春秋社、2018年。

姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』文藝春秋社、2018年。東大生らによる女性集団暴行事件を手がかりに着想された小説。あくまで、フィクションだが、実在の事件を相当意識した中身となっている。主人公は二人。東大在学中の男性と、女子大在学中の女性。小…

大学広報誌用の写真撮影

大学の広報誌用の写真撮影のため、講義途中からカメラが入る。途中までは調子良かったのだけれど、なんだか見られている観があって、テンポ悪くなる。カメラがカシャカシャ、大講義室。事前に分かっていたのだけれど、調子狂う。小市民。だめだ、こりゃ。

深層の現地化

「日本企業の海外生産を支える産業財輸出と深層の現地化」という論文(『 一橋ビジネスレビュー』60(3)、2012年)を、面白く読んだ。生産設備の現地調達をしてこそ、本当の現地化。価格低下でシェアも増えるので、付加価値も増大する。付加価値もふえるか…

講義資料の事前アップロード

講義資料を事前アップロードすると、授業参加者は減るだろうか。講義に出ないと整理できないレジュメにしてあるのだけれど、因果関係はわからない。レジュメ・資料をDLし、教科書をよんで、該当部分に理解をしておく。授業で聞きたい内容にフォーカスをあて…

NHKスペシャル マネー・ワールド~資本主義の未来~第2集 仕事がなくなる(2018年10月7日放送)

マネーワールド第2弾。AI・機械化による資本主義の変容。AI導入によって定型的な仕事は減少する。たとえば、ショッピングモールでは、営業時間外の清掃は、すでに清掃ロボットが代替しているケースがある。他方で、創造性を必要とする仕事、たとえば、AIを開…

ペンタゴンペーパーズ

ペンタゴン・ペーパーズ。米国のベトナム戦争時代の最高機密文書が流出した。当時の国防長官が、数年前から勝てないことを分かりながら派兵を続ける。国民に嘘をつき続けてきたと、大問題となる。ニューヨークTIMESは3ヶ月かけて、機密文章を分析。スクープ…

金子雅臣『壊れる男たち』岩波新書、2006年

金子雅臣『壊れる男たち』岩波新書、2006年。女性相談室に訪れたセクシャルハラスメントの案件を具体的に紹介し、被害者と加害者の事実認識の見事なまでの隔たりを指摘する。複数の事例で加害者の男性が、職場における優越的な立場をわきまえず、対等な恋愛…

プラド夏樹『フランス人の性』光文社新書、2018年

プラド夏樹『フランス人の性』光文社新書、2018年。フランス在住のジャーナリストがフランスの性教育、カップルや性的関係などについて、実体験をもとに文章化したもの。フランスのカップル概念には、結婚という制度に挟まれた「繁殖のための同居」を否定す…

日系企業の中国工場

日系企業の中国工場では、農村部の出稼ぎ労働者が基幹労働力。どの企業でも、労働者の定着率の低さに頭を悩ませている。改善、チームワーク、ピアプレッシャー。日本的な職場編成は20年たっても浸透しづらい。これは、はたして中国人の気質という一般的理解…

暴力問題

客観的にみて、宮川選手が暴力を受けていることと、宮川選手が競技を継続するために、適切なコーチを探すこととは、分けて考えたほうがいいと思う。前者は明らかな暴力行為で、そのことと協会幹部の対応とがこんがらがっている。協会幹部のパワハラがあれば…

2泊3日のゼミ合宿をおえて

2泊3日のゼミ合宿を終え、再来週から中国。この間、学会の論文アップロード作業という重責を間に挟む。テキスト執筆の依頼があって、それ以外にもテキストの修正作業を求められ、予定がかなり狂っている。そうこうするうちに、後期の講義が始まる。なんとい…

夏休み登校日

小学校の夏休み登校日。しおりをみて持ち物をしっかり把握し、自宅を出る。歩いている途中で、「もしかして上履きが必要では?」と娘が言う。たしかに、登校日なので上履きが必要かもしれない。急いで、自宅に戻るも見つからず。とりあえず、そのまま投稿す…

NHKスペシャル「ノモンハン 責任なき戦い」2018年8月15日放送

NHKスペシャル。ノモンハン事件。ソ連と中国【満州】の国境間際で行われた地上戦。日本側はソ連の軍備状況を見誤り、無謀な境界戦に挑む。西側はドイツ、東側は日本にはさまれたソ連・スターリン側は、容易に東側に注意をさくことはできないだろう。曖昧な境…

ETV特集「カノン〜家族のしらべ〜」(2018年7月14日放送)

Eテレで放送された家族の形。とてもよかった。幼少期に養子縁組で児童施設から引き取られた女性。女性は、血のつながりのない父・母の3人で暮らす。女性は、高校卒業を間際に、帰宅時間が遅くて、両親と口論となる。やがて家出する。1ヶ月たって、家出のとき…

ガイアの夜明け華麗なるカレー戦争 ~シリーズ「外食王」第2弾~(2018年6月26日 放送)

ガイアの夜明け。カレー戦争。国内では昨年レトルトカレーがはじめて、カレールーの販売額をぬいたという。レトルトカレー大手の大塚食品はインド向け、日本カレーを売り出す戦略。インドのタマネギ消費量は日本の4倍。スパイス文化のインドでも、甘味カレー…

講義で見た保育士の仕事

講義で、保育者の専門性とは何かを学ぶため、学年別ではなく縦割りの保育実践をする映像を視聴した。トラブル発生。責任感があるリーダーの5歳児がすべてを決めてしまう。4歳児は、自分できめたいと反発。 先生対子どもの宝探しなのに、ある5歳児が勝手に先…

2年ゼミ

2年ゼミ。合同ゼミという目標にむけて準備できるのはよい。けれども、毎年準備が大変。後期開講1ヶ月ちょっとで、論文仕上げる。もう少し丁寧に理解を進めて行きたいとも思う。思いきって2年生を切り離して、別の活動をするのも、有りかも。

NHKスペシャル 2018 FIFA ワールドカップ這い上がれ“西野ジャパン” の30日

NHKスペシャル。サッカー西野ジャパン。短期間でワールドカップに望む日本代表。ベテランを集め、経験値へ期待する。前回ワールドカップで負けたコロンビア戦に焦点を合わせて、分析していく。オリンピックでブラジルに大金星をあげたときの監督は西野氏だっ…

自分自身の反省も含めて考えたこと

ピアレビュー期間のため、同僚の先生の講義に参加。大教室での講義。レジュメ3枚とスライドによる講義。空欄部分は赤字で、重要部分は青字で表示され、レジュメの内容が良く理解できるような配慮がなされている。扱われているテーマも、歴史的な背景を丁寧に…

ジョブサポーター制度を紹介

講義でNHK福岡で放送されたジョブサポーター制度を紹介。2011年放送。ハローワークが若者の適性を見極め、中小企業に紹介する。公共職業紹介所によるマッチングのやり方が斬新だった。当時から7年たっている。依然として学生はリクナビ就活に終始しているよ…

鶴原吉郎『EVと自動運転』岩波新書、2018年。

鶴原吉郎『EVと自動運転』岩波新書、2018年。本書は電気自動車や自動運転の動向を自動車産業におけるサービス化ととらえる。ハイブリットエンジン後発国の中国は電気自動車にターゲットを絞る。環境規制が厳しいEUを背景にフォルクスワーゲンは、中国市場に…

NHKプロフェッショナルのかこさとしさん特集(2018年6月4日)

NHKプロフェッショナルのかこさとしさん特集。今年の3月11日から1ヶ月間取材したものだ。ご家族もご本人も長くないであろうということを考え、ありのままを見てほしいということで仕事ぶりを放送したとのこと。かこさとしさんの絵本づくりの原点は戦争体験に…

最低賃金の地域間格差のお話

昨日の講演会での生協労連の方の話。生協は歴史的に女性労働多く最低賃金や格差是正に関心がある。だから、基本は同じ職務には同じ賃金(同一労働同一賃金)。けれども、実際には地域間で人手が集まりにくい店舗がある。群馬県館林市など東毛地域は、埼玉に…

ある1日のお話

午前中に、学会関係のメールを打ってから、週末の講演に関する資料を送付する。また資料の郵送手配をすませる。学内主催の講演会の依頼を地元の中小企業経営者に依頼する。また午後の講義準備を済ませる。午後は、講義2コマをはさんで、学生3人と面談。終了…

男の育児が迷惑、みたいな発言について。

男の育児が迷惑、みたいな発言について。なんというか、迷惑、迷惑じゃないとかの次元ではなく、そうしないと家庭が回らない事情がある。夫も妻も総出で子育てしている。そのようなリアリティーからかけ離れている。ある意味、ファンタジーに近い。

牟田和恵『部長、その恋愛はセクハラです!』集英社、2013年。

牟田和恵『部長、その恋愛はセクハラです!』集英社、2013年。キャッチなタイトルとは裏腹に、本書ではハラスメント事案がどのように生ずるのかを、かなり丁寧に説明している。上司と部下、教員と学生などのように上下関係がある。その場合に表面上は嫌とは…