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労働CSR入門 (講談社現代新書)

労働CSR入門 (講談社現代新書)

ILO勤務を経た九州大学の先生の本です。労働CSRに関する民間の認証機関の「怪しさ」・「うさんくささ」を書いている模様。以下気になる記述のメモ。

そもそも、人権や労働権の推進を本務としていない組織が、国連やその専門機関の活動を肩代わりできると考えるのが誤りであり、たまたまCSRという概念のなかに両者の管轄がオーバーラップする部分があるからといって安易に他社の役割を一部担おうとすることは両者にとって不利益にしかなりません(33頁)。

「認証」する側は誰からも「認証」されることがない。極端なことをいえば市民社会の委託を受けて正式にできたものでもないFLAほか民間認証機構は、それぞれが勝手に、自分たちがよいと考える基準を掲げてさまざまな企業にお墨付きを与えたりダメを出したりしているにすぎない、というのが現実なのです(41頁)。