日系企業の中国工場

 日系企業の中国工場では、農村部の出稼ぎ労働者が基幹労働力。どの企業でも、労働者の定着率の低さに頭を悩ませている。改善、チームワーク、ピアプレッシャー。日本的な職場編成は20年たっても浸透しづらい。これは、はたして中国人の気質という一般的理解で説明可能なのか。

 農村部と都市部の戸籍格差に規定され、沿岸部に出稼ぎにやってくる。職場の労働組合が地域共産党の下部組織として、上から組織化される。交渉主体としての実態も少ないようだ。不安定雇用で、交渉難しいとすれば、職場に必要以上に幻想は求めない。ジョブホッピング的なことも当然となるのではないか。

 

暴力問題

 客観的にみて、宮川選手が暴力を受けていることと、宮川選手が競技を継続するために、適切なコーチを探すこととは、分けて考えたほうがいいと思う。前者は明らかな暴力行為で、そのことと協会幹部の対応とがこんがらがっている。協会幹部のパワハラがあれば、それはしかるべき手順で改善すべき。その話と、コーチによる暴力問題は別問題。かりに当事者がコーチを必要とするからといって、暴力は肯定できない。

 

2泊3日のゼミ合宿をおえて

 2泊3日のゼミ合宿を終え、再来週から中国。この間、学会の論文アップロード作業という重責を間に挟む。テキスト執筆の依頼があって、それ以外にもテキストの修正作業を求められ、予定がかなり狂っている。そうこうするうちに、後期の講義が始まる。なんというかすでにあわただしい。

夏休み登校日

 小学校の夏休み登校日。しおりをみて持ち物をしっかり把握し、自宅を出る。歩いている途中で、「もしかして上履きが必要では?」と娘が言う。たしかに、登校日なので上履きが必要かもしれない。急いで、自宅に戻るも見つからず。とりあえず、そのまま投稿することに。案の定、上履きは必要。外靴を拭いて教室内で生活することに。こちらがきちんとチェックしていないが問題とはいえ、持ち物リストに「上履き」と書いてほしい!

NHKスペシャル「ノモンハン 責任なき戦い」2018年8月15日放送

 NHKスペシャルノモンハン事件ソ連と中国【満州】の国境間際で行われた地上戦。日本側はソ連の軍備状況を見誤り、無謀な境界戦に挑む。西側はドイツ、東側は日本にはさまれたソ連スターリン側は、容易に東側に注意をさくことはできないだろう。曖昧な境界線では先制攻撃をしよう。このような考え方で関東軍は戦闘を挑む。ソ連側はひそかにドイツとの友好関係を築いている。そのため、日本の知らない間に、東の国境間際に兵士や軍隊を徐々におくる準備を進める。日本側は、関東軍のある少尉の発案で、積極的に攻める決意をする。境界線を攻める場合には、天皇の了承を得てから進めるという方針も無視して、突き進む。見通しのまったく甘かった戦いで、日本軍は当然苦戦する。草原のくぼみに防空壕のようなものをつくり、食事や兵器を隠す。その後がいまでも残っている。日本側は壊滅状態に陥り、軍隊の一部は途中で撤退を決断する。決断した隊のリーダーは、その後、「自決」を迫られる。境界間際の戦いを主導した関東軍の中心人物は責任を取らない。こうした状況をモンゴルへの現地取材、当時闘った関係者やその親族への取材、新たにみつかった陸軍への取材テープなどをもとに検証していく。

 モンゴル付近で戦闘に加わった方が取材に答えている。自決を迫られた隊長の親族が手紙のやり取りを保存している。関東軍で境界線での戦争を主導したといわれる人物の親族が登場している。戦闘行為というざっくりしたくくりの中にも、兵士とその家族がいる。なぜ父が死んだのか、その理由もわからない家族が多数いる。問題の構造を隠蔽し、責任を明らかにしない。当時の軍隊組織の問題点を、リアルに迫っている。その全てがNHKだからこそ成し遂げた内容ともいえる。兵士個人の視点から戦争に焦点を当てていることもすばらしい。良心的な番組。

NHKスペシャルノモンハン 責任なき戦い」2018年8月15日放送
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180815

ETV特集「カノン〜家族のしらべ〜」(2018年7月14日放送)

 Eテレで放送された家族の形。とてもよかった。幼少期に養子縁組で児童施設から引き取られた女性。女性は、血のつながりのない父・母の3人で暮らす。女性は、高校卒業を間際に、帰宅時間が遅くて、両親と口論となる。やがて家出する。1ヶ月たって、家出のときに一緒にいた男性と生活していることがわかる。やがて、彼女の妊娠が発覚する。男性の両親はタイ人。日本で生まれたが、父親はタイへ強制送還された過去を持つ(理由は不明)。
 さて、3人の家族はどうするか。結果として、彼女の彼氏=男性も受け入れ、同じ家で一緒に生活する。母親は毎日娘の彼氏の弁当を作り、毎日最寄の駅まで車で送る。4人で生活することで、娘の生活が安定する。「気持ちが安定している。帰宅も早くなった」。こうした生活の中、赤ちゃんが生まれる。娘は大学に合格。休学をして子育てに専念するという。
 母親の言葉。「こうやって家族の形は変わってくる。形をかえて家族をつくっていく」(大意)。血のつながっていない人間が同居する。実の子どもと同じように、誕生会をして、家庭教師をつけて、けんかもする。その姿を見た彼女のパートナーの男性が、「けんかできてうらやましいと思った」というシーンがある。また「正直受け入れてくれるか心配だった」とも述べる。様々な局面に陥りながらも、愛情を持って受け入れる。娘の彼氏とも一緒に生活する。なかなか受け入れられそうにもない現実に対し、きちんと向き合う。そして、新たな関係性をつくっていく。
 映像を見て、「自分ではこんなことができるのか」少し考えた。愛情にあふれる両親の対応を見て、涙が止まらなかった。

ETV特集「カノン〜家族のしらべ〜」(2018年7月14日放送)
http://www4.nhk.or.jp/etv21c/x/2018-07-14/31/15534/2259588/

ガイアの夜明け華麗なるカレー戦争 ~シリーズ「外食王」第2弾~(2018年6月26日 放送)

 ガイアの夜明け。カレー戦争。国内では昨年レトルトカレーがはじめて、カレールーの販売額をぬいたという。レトルトカレー大手の大塚食品はインド向け、日本カレーを売り出す戦略。インドのタマネギ消費量は日本の4倍。スパイス文化のインドでも、甘味カレーは受け入れられのではないかとの期待をよせる。

 加工食品が浸透していないインドでは、知らない製品が入ることへの警戒は強い。また、人口の8割がヒンズー教徒のため、肉食はご法度である。ベジタリアンに対応しなければならない。保守的な食文化のインドで、挑戦するのはかなりの難題。

 ベジタリアン対応で、牛肉の旨味をどうだすか。また、昼休みをゆっくりとるインドの仕事のやり方にいかにして慣れるのか。インド赴任の日本人スタッフは横浜在住。3人の子供がいる。新たな事業立ち上げでなかなか帰国できない。夫人は夫不在で、祖母祖父の力をかりながら子育てと仕事を両立している。夫婦はインド赴任するか悩む。結果として、夫が単身赴任で様子をみることに。

 平均年齢26.7歳という若さをもつインド市場に、老舗企業がどう立ち向かうのか。日本製のブランドをベジタリアンという現地ニーズにどうアレンジするのか。海外進出のヒントとなる内容がおおく含まれている印象をもった。

 

www.tv-tokyo.co.jp