日系企業の中国工場

 日系企業の中国工場では、農村部の出稼ぎ労働者が基幹労働力。どの企業でも、労働者の定着率の低さに頭を悩ませている。改善、チームワーク、ピアプレッシャー。日本的な職場編成は20年たっても浸透しづらい。これは、はたして中国人の気質という一般的理解で説明可能なのか。

 農村部と都市部の戸籍格差に規定され、沿岸部に出稼ぎにやってくる。職場の労働組合が地域共産党の下部組織として、上から組織化される。交渉主体としての実態も少ないようだ。不安定雇用で、交渉難しいとすれば、職場に必要以上に幻想は求めない。ジョブホッピング的なことも当然となるのではないか。