月曜日1コマ目。EU経済の歩みと労働・社会政策。欧州統合は、フランスがドイツの鉄鋼を共同所有するよう提起する石炭鉄鋼共同体から始まる。EUの拡大は質的側面(関税の撤廃、自由貿易圏の拡大)と量的側面(加盟国の拡大)の2点。前者はEUROの導入によって大きな転換を遂げる。後者はベルリンの壁崩壊に伴い、東欧諸国が大幅に加入。こうして経済レベルでの統合は進み、いよいよ政治的な統合が焦点となる。EUの社会憲章、あるいは憲法のとん挫にはフランスとイギリスの対立が潜む。この経緯で登場するのが社会対話の実践。労働組合、経営者団体、EU首脳部との協議に基づき、労働政策を指令化する。リスボン戦略では、国際競争力の維持と雇用の創出の2本柱が掲げられる。これは柔軟性と安全性を両立させるフレキシキュリティやWLB政策の出発点となる。
ドイツ統合の話題で「グッバイ、レーニン」を紹介する。今回は欧州の地図をはじめて板書した。意外と場所が分かっていないことに気付く。これは受講者も同じだろう。
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オフィスアワーの時間に学生が訪問。就職や将来設計、やりたいことなどについても話題になる。大学教員は実社会での経験はほとんどないのだが、就職状況については知っていなければならない。