休日出勤

休日出勤。午前中は質問を受ける時間に設定していたので研究室で待機。少し心配になって教室に向かうと案の定数名の学生がう教室前でウロウロしているので、「質問タイム」であることを伝える。困ったような表情をしていた(講義中に伝えたのですが・・・)。途中、図書館によっていくつか書籍を物色。学科指定の図書として購入した書籍がようやく届いたようだ。経済学、社会政策関連の文献は少ないのでこれから充実させていくぞ。その中から下記の本を図書館でレンタル。いずれも8/20まで。

結論部分です。

 労働と家族を結びつけるものとして男性稼ぎ主による「家族賃金」が着目されるのだが、筑豊炭鉱において「家族賃金」は、女性鉱夫の坑内労働からの排除の過程において形成され、その直接的要因は採炭過程の機械化にあったことが明らかとなった。つまり、炭鉱労働におけるジェンダー関係は、女性鉱夫の家族内性別分業に規定されたわけではないのである。にもかかわらず、女性鉱夫が坑内労働禁止にともなう解雇を受け入れたのは、坑内保育所や炭鉱主婦会、炭鉱主婦会による生活改善活動や安全運動などがイデオロギー装置として作用し、女性鉱夫とその家族に「母性」「主婦」「家庭」などのイデオロギーを浸透させたためであることを明らかにした。

野依先生の関連論文として「労働衛生政策としての『工場体育』の変容に関する一考察−1930代の雑誌『産業福利』を中心に」『大原社会問題研究所雑誌』607号があります。
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/607/index.html

労働の経済学―少子高齢社会の労働政策を探る

労働の経済学―少子高齢社会の労働政策を探る

日本の社会政策

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http://www.nakanishiya.co.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=646
労働需要の経済学 (叢書・働くということ)

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