コンビニ加盟店ユニオン、北健一『コンビニオーナーになってはいけない』旬報社、2018年。

 コンビニ加盟店ユニオン、北健一『コンビニオーナーになってはいけない』旬報社、2018年。セブンイレブンオーナーを中心に本部との取引関係の実態を明かしている。フランチャイズ契約において、かつての酒屋さんからの転身などは減少し、脱サラ型が増えている。本部から土地などすべてを提供する方式では、品揃えなど指示が強い。本部から事実上の負債を負わされる。

 本部へのチャージ(ロイヤリティ)は、廃棄品を除いた利益から計上される。本部は売れても売れなくても、利益がはいる。これが、いわゆるコンビニ会計である。オーナーと本社の不均等とも呼べる契約が、巧妙なかたちで組み込まれている。これが本書の主張。24時間経営の見直しなど、現在進行形の問題が多い。フランチャイズ経営の問題点を考えるうえで、必読本といえる。