齊藤孝浩『アパレル・サバイバル』日本経済新聞社、2019年。

 齊藤孝浩『アパレル・サバイバル』日本経済新聞社、2019年。アパレル関係の商機を、これまでのオンシーズンだけではなく、オフシーズンにも着目する。たとえば、オフシーズンには、クローゼットがいっぱいでクリニーングが必要。きれいにクリーニングできれば、中古市場等で処分も可能。こうしたファッションのオフシーズンからオンシーズンの循環に着目している。いま、業界ではプラゴミ廃止や、リサイクルといった、大量生産・大量廃棄を是正する流れができつつある。消費者のエシカルへの注目も高まっている。他方で、ネット市場の発達でこれまで以上に存在感を増している中古市場。こうした現実を考えると、本書で展開されているオフシーズンを市場化せよという議論は、合理的なのかもしれない。ちなみに、本書で一番驚いたのは、メルカリで一番利用されているブランドは、ユニクロであるという点である。

 

アパレル・サバイバル

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