鷲谷徹編『変化の中の国民生活と社会政策の課題』中央大学出版会、2015年。

鷲谷徹編『変化の中の国民生活と社会政策の課題』中央大学出版会、2015年を読みました。中央大学の関係者が、それぞれの専門から社会保障と労働政策の関係性を論じています。農業、建設、保育などで生活保障機能が脆弱化し、社会保障の役割強化が求められている。それがわかる本です。個々の論文の水準もさることながら、これだけ多面的な研究を個別の大学で仕上げることができることが、すばらしいと思います。かつて私の指導教員は、「中央大学研究大学でないから不満だ」というニュアンスのことをおっしゃっていましたが、立派に研究者養成ができています。誇るべきと思います。