日比嘉高『いま、大学で何が起こっているのか』ひつじ書房、2015年。
名古屋大学の文学研究者が書いたもの。テーマの射程が広い。大学をめぐる環境がどうなっているのか、外部の人間にも分かりやすく書いている。内輪話に終わらせないことが大事。うんうんうなりながら読む。各章がコンパクトで、学生にもおすすめ。広島大学で昨年おこった映画のオムニバス講義とメディアによる教員バッシングについて、本来は学生と教員の相互作用の問題であると指摘。それが、直接大手メディアにむかうことをどう考えるのか。学生にとっては中間を省いたことが問題。とりあえず、教員と学食で飯食え、と。なんとなく分かる。まずは対面で話をすること。
- 作者: 日比嘉高
- 出版社/メーカー: ひつじ書房
- 発売日: 2015/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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