外国人労働者関係

外国人研修生・技能実習生の研究課題を進めるうえで、下記の文献を注文した。一部は読み進めている。『日本型排外主義』は在特会当事者へのインタビューを行ったもの。『ネットと愛国』と並んで読むべき文献。研修生・技能実習生をめぐっては、建設業や介護現場での人手不足をめぐって、受け入れ期間の拡大が議論されている。この間のクローズアップ現代(人手不足ショック②14年6月12日放送やアジア労働者争奪戦14年7月9日放送NHKスペシャル(シリーズ日本新生"超人手不足時代"がやって来る14年7月19日放送)などの議論を見ても、労働力としては受け入れるが、生活者としては受け入れないとする従来の日本政府の立場は、「いいとこどりだ」との批判が多い。こうした労働力としてだけ外国人労働者を受け入れるという方針は、当該の外国人労働者にとっても魅力ある土地か疑問が残る。働ける期間は短い、家族もつれていけないなどの制約があれば、より制約のない場所を選択するだろう。そして私自身が興味を持っているのは、政策的には特定秘密保護法案、集団的自衛権の行使による解釈改憲などにみられる非常に保守的な思想の現政権が、外国人労働力に関して一定程度受け入れ可能にする政策をとっている意味である。在特会や排外主義的な運動が一部で高まる背景には、積極的に外国人労働力を導入してきた現政府、および旧来の自民党政権の政策があるのであるが、ナショナリズム的な運動は労働力のグローバリゼーションと対をなしている(補完的である)ようにも見える。ただし、研修生・技能実習生というのは、労働力受入れとしても不十分なのであるが…。

日本型排外主義―在特会・外国人参政権・東アジア地政学―

日本型排外主義―在特会・外国人参政権・東アジア地政学―

子どもの貧困II――解決策を考える (岩波新書)

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ルポ 差別と貧困の外国人労働者 (光文社新書)

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ルポ 在日外国人 (集英社新書)

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奥さまは愛国

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