後期のゼミ(案)

10月1日。いよいよ後期授業が始まった。今年は教養演習を担当していないので、2〜4年の各ゼミ、+講義3コマが最低ノルマとなる。
ゼミは何をしようかあまり深く考えないまま、授業に来てしまったが、最初のゼミでは次のテーマを提案しようと思う。もちろん、学生から追加のテーマがあれば、そちらに変更の可能性はある。とりあえずの提案事項ということで学生に考えてもらいたい。

★2年生
前期はコンビニ経営(→詳細)、SNSの輪読をやって、消費税賛成反対でディベート。後期はきちんと就活状況について勉強してもらいたいと思っている。考えているのは、2点。児美川さんの黄色本とhamachanの岩波新書本の2冊だ。この文献を数回輪読して、あとはテーマ設定でディベートをやってもいいと思っている。

新しい労働社会―雇用システムの再構築へ (岩波新書)

新しい労働社会―雇用システムの再構築へ (岩波新書)

★3年生
前期は田川市域を対象に、グリーンツーリズム、地域内循環などを学び、地元の佃煮屋に現地調査も行った。ここから継続するに数か所フィールドワークを行ってもよい。前期は2限のため授業の関係でまとまった時間が取れなかったが、後期は4限。前後で3時間程度フィールドワークするなら、その前後は1回休みにしてもよい。いずれにしても、基礎的な地域経済のテキストは読んでおきたいところ。岡田知弘の地域経済本、グリーンツーリズムの本などが候補。

震災からの地域再生―人間の復興か惨事便乗型「構造改革」か

震災からの地域再生―人間の復興か惨事便乗型「構造改革」か

エコツーリズムを学ぶ人のために

エコツーリズムを学ぶ人のために

農産物直売所/それは地域との「出会いの場」

農産物直売所/それは地域との「出会いの場」

調査先などは学生に候補をあげさせ、逆算してスケジュール調整をする。その中に輪読を挟み込む。

★4年生
メインは卒業論文(3年次後半から卒論案は検討している。詳細)。でもそれだけでは勉強したことにならないので、いくつかテーマを決めて輪読する。1)中小企業地と地域経済、2)ハシズムの台頭にみられる新自由主義新保守主義の関係性、3)反原発運動にみられる新しい社会運動をどう見るか。以上3点を候補として挙げる。
1)は植田浩史氏の伝統的なテキスト、ベンチャー企業まで視野に入れたテキストが考えられる。2)はPOSSEの特集記事を手がかりに、各雑誌の論評、それからハーヴェイの『新自由主義』の渡辺治解説、二宮厚美氏の一連の論考などが候補。3)は月刊東京の二宮・蓑輪論文、『日本の科学者』の各論考などを素材に考えている。

中小企業・ベンチャー企業論 (有斐閣コンパクト)

中小企業・ベンチャー企業論 (有斐閣コンパクト)

現代日本の中小企業 (現代経済の課題)

現代日本の中小企業 (現代経済の課題)

POSSE vol.15: 橋下改革をジャッジせよ!

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新自由主義―その歴史的展開と現在

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ポリティーク (04) (労働法律旬報別冊)

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日本の科学者 47ー9 特集:新しい社会運動の胎動

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