駅前の大型書店「あおい書店」で購入。日本経済史の専門家による大学テキストの改訂版です。豊富な資料にもとづき、時代区分ごとに「日本型システム」の構成要素と呼ばれるメインバンクシステム、株式相互持合い、協調型労使関係、
トヨタシステムなどを整理しています。とくに、日本型システムの形成・発展と、1990年台以降のそれらの動揺にポイントをおいて記述を心がけているようで、戦後の日本経済論を講義する際には、要点を押さえた点が有益そうです。こういう丁寧な・事実にそくした記述方式は、さすが理論ではなく、歴史を専門とする研究者の共同研究の賜物であると感心します。後期の授業のネタ本として使わせていただきます。
