中原淳・長岡健(2009)『ダイアローグ 対話する組織』ダイヤモンド社。

 中原淳・長岡健(2009)『ダイアローグ 対話する組織』ダイヤモンド社。対話するとはどういうことなのか。雑談や議論との違いを整理しながら実践的にそのエッセンスを学ぶことができる本。どちらかの優劣を決める議論ではなく、相手の見解を聞きながら、その背景にある違いや共通点を深めるのが対話。

 雰囲気は重視しつつ真剣に傾聴する。これが対話と雑談の違い。対話プロセスで、メンバーの価値観の違いや共通点が理解され、組織としての力が強まっていくという。共通の価値観をどう作り、強靱な組織体系を作るのか。そのためには地道な対話の場所を提供する。

 本書の対話重視の考え方は、日常的な組織運営でも活用できるのではないかと、刺激を受けた。停滞気味だった日常活動や運営方法を少し変えるきっかけをもらえた。