鴻上尚史さんの岩波ジュニア新書

 鴻上尚史さんの岩波ジュニア新書読んでるけど、面白い。世間と社会。これを切り口に空気や、ことわりにくさを語る。ソフトで研究者にはない読みやすさ。紋切り型ではない。留学とか、テレビ番組での討論とか、実体験にもとづくからかな。あと、世間体気にする日本を、相対化しつつも、その中で生き抜く術も語る。このあたりが、紋切り型の!?研究者が書いた本とは違うのかな。

 田中俊之さんのジュニア新書も、研究者が書いた本としては、超絶読みやすいと思うけれど、統計とかデータとかまじめに紹介する。研究者としては、至って当たり前で誠実な態度。そしてそれは、基本的に正しい姿勢。でも、鴻上さんの本と比べると固くなる。