映画『主戦場』ようやく見ることができた

 映画『主戦場』、ようやく見ることができた。すごい迫力だった。終わったあと、ぐったりする感じ。細かな感想はすぐにはいえないけれど、右派の議論の軽さが気になった。あと結局のところ、強い差別意識がある。

 それにしても、歴史学者の吉見先生が、すごい。淡々とかつ、冷静に話すけれど、その分、凄みがある。とても印象に残った。監督さんもすごい。これだけ名の知れた右派の論者にインタビューし、対比させる形で、リベラル派の議論を紹介する。上智大学の中野晃一先生も英語で応答している。

 過大な数字を言わない、それは右派のツッコミを与える。そのあたりの中身もとても印象に残った。学問研究としても、みることできる。ある右派の論者が、「参照すべき歴史学者は?」と問われて、「自分」とこたえる。また、「それ以外に学者は知らない」とも回答する。それは「本を読まないから」というシーンがある。謙虚に過去に学ぶ、不勉強を恥としない。ナショナリストのいびつな姿が写し出され、印象的だった。

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