座談会

 他のゼミの活動のお手伝いで、大学についての座談会を行った。私とその担当の先生含めて3人、学生が4名参加したが、けっこう率直な意見交換ができて、楽しかった。教員によって学部講義の位置づけも違う。出る人が出ればいいという(ある種古典的な)授業観をもっている方もいるし、出席と成績は比例するという僕のような考え方もある。大学は多様性があっていい。ひとりの教員はそれぞれの学問の専門を持つとはいえ、内容上の主観性は免れない。大学で「多様性を学ぶ」という場合、1人の教員では限界がある。むしろテーマは似ていても、違アプローチが異なる他の先生の授業で「多様性」を学ぶ。それから、「悪い呪文をしっていい呪文の意味がでてくる」(というのが天空の城ラピュタに出てくるらしい)、というように大学は批判的な立場の見解も理解すること、というのが社会的責任というのも面白かった。

 僕といえば、結局のところ「大学は地域の下請になってはいけない」というのが結論だったかな。ローカルな大学だけれども、全国規模の実態を持ち、ローカルに埋没しない。本学のいい部分を伸ばせればいいのだけれど。

 他の先生がどのような授業をしているのか、大学教員は案外知らない。知りたいけれど、閲覧行為!、批判は受けたくない!という意見もあり、なかなか進んでいないのが実情だ。けれども、個人的に努力されている内容は共有できるし、施設面などでは改善できるところもあるだろう。そういうFDをしたい。