研究会終了

貧困にあえぐ国ニッポンと貧困をなくした国スウェーデン

貧困にあえぐ国ニッポンと貧困をなくした国スウェーデン

研究会終了。福祉国家型の類似の例として日本ではよくデンマークが引き合いに出される。しかし、話を聞くとスウェーデンは福祉を重視するという国よりも、ボルボエリクソン(そして日本で話題のH&M)などの大企業の成長に依存し、彼らに高負担を求めることで財政上の均衡が成り立っている国のようである。そして、大企業の輸出に依存しているという点で経済上は脆弱性を持っているが、それでも、雇用主税(社会保障税)に基づき労働者の雇用保険、労災などの財源を確保している点は驚き。単に、解雇を自由化するのではない。強力な組織率を持つ労働組合の交渉力も前提となっている。こうしたモデルが日本に適用可能であるかは慎重でなければならないが、今後も北欧経済の動向はフォローしていきたい。