読書

労働政治ー戦後政治のなかの労働組合 (中公新書 (1797))

労働政治ー戦後政治のなかの労働組合 (中公新書 (1797))

電車内の移動時間に読む。労働組合の活動を「経済合理主義」に限定すべきという著者の考えには異論はあるものの、概ね戦後日本の労働組合運動史の通史として読みやすい。日本型労働組合主義に関して、鉄鋼労連などの記述もあり参考になる。しかし、臨調行革や橋本内閣での規制緩和に対する連合、全労連の対応はあまり多くが割かれていない。全体の構成もばらばらな印象を受ける。90年代以降の変化についてはフォローが必要だろう。