不正受給

10月1日のasahi.comの記事。最近、この手の外部資金の利用方法に『告発』が相次いでいるように思える。利用者である研究者は利用方法の透明性をはかることはもちろん、大学や組織の中で自ら律していくことが今まで以上に必要なのだろう。「昔の名前で出ています」では通用しないということか。
http://www.asahi.com/national/update/1001/TKY200810010071.html

 目白大学(東京都新宿区)経営学部の門田(もんでん)安弘教授(68)が、文部科学省の科学研究費補助金科研費)で私的な海外旅行を繰り返していたことが1日、わかった。門田教授は不正流用を認め、務めていた経営学部長を辞任。大学は減給処分とした。

 門田教授は、05〜07年度に「企業再生の理論と政策に関する財務的・組織論的研究」というテーマで、計310万円の科研費を受けていた。

 大学側の説明などによると、今年6月、「門田教授が科研費を私的な旅行に使っている」と内部告発があった。学内に調査委員会をつくって調べたところ、妻を伴って05年9月に9日間のインド旅行、06年3月には4日間のベトナムカンボジア旅行をするなど、約52万円を科研費から払っていた。

 調査委員会に対し、教授は当初、「研究のための出張だった」と流用を否定。しかし、訪問予定だったインドの研究所に行っていなかったり、カンボジアでは予定にないアンコールワットなどに行ったりしていることから、私的な旅行と認め、反省文を書いた。反省文には、「公的資金の拠出者である国民を裏切る行為」「今後、このような不祥事は決して起こさない」と約束し、署名、押印している。大学は6月、学部長職を解き、9月1日付で戒告・減給処分とした。