古田敦也のプロ野球ベストゲーム「盟主を射止めた情報戦 1987年西武対巨人」(2019年2月1日再放送)

 再放送。たまたまBSで放送中のものをみる。駒田、中畑、クロマティなど強打の巨人。チーム打率も、防御率もリーグ1位。下馬評では、巨人有利。これに西武はどう対応するのか。

 西武は負けた一戦目で、ジャイアンツの癖を掴む。早い段階で攻める駒田には、最初から勝負玉。ペースをつかませない。一戦目打率八割の駒田は、以後、低迷する。東尾は一戦目の課題を反省会で伝える。

 二回目の登板で、中畑には得意の内角は投げない。外角攻めで封印する。中畑、駒田が抑えられることで、巨人のつながりは分断される。

 機動力野球のライオンズ。伊原コーチは巨人の癖を掴む。走る野球に活かす。徹底したバンド戦略。すべての選手がランニングとバンド練習。日本シリーズでは、ランナーが一塁に進出すると、必ずバンド。手堅くセカンドおくる。

 伊原の分析。クロマティの山なり返球にチャンスをみる。二塁にランナー清原。タッチアップで生還。偶然ではなく、計算。清原の走塁ミスもあり、巨人に戦略気づかれず。

 一塁ランナー辻。秋山がセンター前ヒット。クロマティわずかにもたつく。中継に入ったショート川相はバッターの秋山をみている。バッターランナーのセカンド進塁を警戒する。三塁コーチの伊原は、クロマティのもたつき、河相の視線をみた瞬間に、辻にホームランニングを指示する。あわてて川相は、ホーム送球するが、間に合わず。わずが0.9秒のすきを見逃さない。

 こうして2年連続日本一に輝く西武。ランニングの重要性。打たれて負けたのではなく、すきで負ける。あんなことはこれまで起こらなかった。プロ野球の歴史をかえた一戦。これらは解説の古田氏の言葉。

 黄金時代のライオンズ。自分が好きだったころのライオンズ。秋山、清原など名選手もいるが、森監督のやり方が好きだった。巨人の選手も水野、槇原、吉村、など懐かしい選手ばかり。面白い番組だった。

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