ガイアの夜明け2016年8月23日放送「"絶品の味"・・・新たな争奪戦」

 ガイアの夜明け。回転寿司スシローの経営戦略。人気のあるウニは価格高騰で品薄、店頭に出せず。チリの輸入品の開拓に走る。冷凍のウニはおいしくない。しかし、現物の取れたてのウニはおいしい。なぜ冷凍するとおいしくなくなるのか。スシローの担当者は契約予定の業者の工場に向かう。チリではウニを食べる習慣がない。そのため、ウニの味にも従業員は興味はない。カーブのある水流し場で、ウニが崩れている。洗ったウニを箱詰めするときに、フォークを使う。当然現物は傷む。それに気づいた日本の担当者は、工場の改善を指示する。チリの工場責任者は「こんなこと初めて言われた」。新鮮なウニの生産管理自体に問題があったということで、その見直しを前提に業者と取引。期間限定でウニが回転寿司に並ぶ。100円で回る、安くておいしいすしが、発展途上国との賃金格差、嗜好の違いなどに規定されていると思うと複雑だが、このような経路で100円の回転寿司ができあがる。この映像はスシローにとって、「どのように寿司を作っているのか」、そのプロセスを提供することで、消費者に安心感を与えうる。実際、テレビクルーを同伴してチリに行くのであるから、回転すし業界としての宣伝を意図している。そのような状況を差し引いても、日本の食の現状を移す好番組だと思った。

ガイアの夜明け2016年8月23日放送(http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber3/preview_20160823.html