NHKドキュメントWAVE/BS世界のドキュメンタリー/NEXT

とりだめしていたテレビ番組をみる。

【1】NHKドキュメントWAVEの香港の若者運動。若者運動が過激化している一方、対話で臨もうとするグループに注目する。台湾のひまわり運動や日本のSEALDsとの交流の模様も流れている。印象的だったのはみんなファッショナブルでおしゃれだということ。

【2】もうひとつはパナマ文書の衝撃。フランスのドキュメント番組のようだが、取材班が実際にペーパーカンパニーを訪問し、マネーロンダリングのあっせん会社と取引する。隠しカメラも用いて、さながらマイケルムーアの映画のよう。本当に紙切れ一枚で、多くの税金を逃れる。その姿が克明に描写されている。違法ではなく合法であるというのがこの議論のタテマエ。ただ、いくら合法でも紙切れ一枚の会社を設立し、経営に関わっていない他人を社長にし、運び屋に外国への送金を依頼するというのはどうみてもいびつ。ましてその税金逃れが各国の低所得者層への増税に結びついているとすれば、同義的に問題である。

【3】伊豆旅館業者が中国人経営者に買収された状況を描くドキュメント映像。日本人客が減っているが、中国人観光客にとって魅力がある。個別に出していく料理を中国人好みの「マトメだし」に変え、お土産は化粧品など人気のある商品を置く。人員を削りながら利益を出す経営方針への反発。そんな姿が描かれる。

【1】ドキュメンタリーWAVE「傘兵はどこへゆくのか?民主主義を求める香港の若者たち」http://www4.nhk.or.jp/documentary/x/2016-05-29/11/11367/2263171/

【2】BS世界のドキュメンタリーパナマ文書 “史上最大のリーク” 追跡の記録」http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=160520a

【3】NEXT「中国人社長がやってきた 伊豆修善寺 “温泉ホテル”の9か月」 http://www4.nhk.or.jp/next-mirai/x/2016-05-28/21/9525/2075049/