研究会に参加した

超・格差社会アメリカの真実

超・格差社会アメリカの真実

今日は駒澤大学で公開研究会。学会のMLに流れていたので大学院の友人と一緒に参加しました。この研究会は、研究会というよりも「公開講演会」で、駒澤大学の学部生と思われる方も多数参加していました。10名くらいの小規模な研究会と思いきや、50〜60名くらいは参加している大規模な研究会。なんだか妙な雰囲気の中進められました。

小林さんの話自体はとても大きな話。タイトルは「アメリ格差社会」ですが、どちらかというとひろくアメリカ社会論。長くアメリカに滞在された方ならではの、アメリカ社会論が語られました。話の概要をお知らせすることはできませんが、聞いていて気になったのは、米国と日本の雇用概念の相違。職務分析を用いて、仕事に対して賃金が支払われるアメリカの雇用関係は、日本の就職(「就社」とも揶揄される)概念とはまったく異なるもの。そうすると、雇用契約の違いによる所得の格差の問題も日本のそれとはまったく異なる状況にあるのかと、話を聞いて思いました。

文献自体は大雑把なものですが、執筆者の小林さんの視点は、経済学における合理的個人主義の話にも及び、なかなか広い視野を持った方の印象を持ちました。夜から友人との待ち合わせがあったため、途中退席しましたが、別の機会に小規模の研究会でじっくり議論をしてみたい方です。