- 作者: 小林由美
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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小林さんの話自体はとても大きな話。タイトルは「アメリカ格差社会」ですが、どちらかというとひろくアメリカ社会論。長くアメリカに滞在された方ならではの、アメリカ社会論が語られました。話の概要をお知らせすることはできませんが、聞いていて気になったのは、米国と日本の雇用概念の相違。職務分析を用いて、仕事に対して賃金が支払われるアメリカの雇用関係は、日本の就職(「就社」とも揶揄される)概念とはまったく異なるもの。そうすると、雇用契約の違いによる所得の格差の問題も日本のそれとはまったく異なる状況にあるのかと、話を聞いて思いました。
文献自体は大雑把なものですが、執筆者の小林さんの視点は、経済学における合理的個人主義の話にも及び、なかなか広い視野を持った方の印象を持ちました。夜から友人との待ち合わせがあったため、途中退席しましたが、別の機会に小規模の研究会でじっくり議論をしてみたい方です。