子供らと一緒にいること、そしてトラブル発生すること、そのすべてが日常。かつては、となり近所から鳴き声うるさいと苦情も、入ったこともある。いまは、別の形でトラブルある。そこからどうやって、脱するのか。仕事も含めて、ちょっと考えどころ。
田中俊之『男子が10代のうちに考えておきたいこと』岩波ジュニア新書、2019年
田中俊之『男子が10代のうちに考えておきたいこと』岩波ジュニア新書、2019年。男性と女性がおかれる社会的役割の違い、男は泣いてはいけない、女子のすごいねーの意味など、身近な問題を切り口にジェンダーを論じている。テーマはありふれたものだけれど、男子高校生に語るというスタイルがユニーク。
著者のかつての本では男性視点からのジェンダー論、すなわち男性学というスタンスが強かったように思えるが、今回の本はバランスよくジェンダーやセクシャリティの問題に切り込んでいる。家族、労働、ジェンダーを、考える好著。
あとがきで、自身も子供が生まれて執筆活動が停滞したこと、今回の本が数年ぶりの著者であること、子育てと執筆活動をともにこなす方法はあきらめたことなどが語られる。研究活動と家庭生活の両立は、男性学の著者にとっても困難。だとすると自分は、何ができるのかな。何もできていないな、と考えた(どうにかしたくて、もがいている)。良い本なので学生にも薦めたい。
講義でフリーター漂流
久しぶりに講義でフリーター漂流を見た。変種変動生産に規定される間接雇用の働き方。具体的な動きが分かるすぐれた番組。ケータイ電話が折りたたみ式のガラケー。まだこの当時は日本国内で生産していたこともわかる。
図書館で資料をコピー
図書館に行ってほしかった資料をコピー。夏休みから取り掛かっていた仕事が複数あって、なかなか図書館でコピーする時間が取れなかった。でもこうやって資料を集めるアナログな方式がなんだか自分の心を満たす。この時間が好き。
毎年推薦図書を数冊あげる。図書館の職員の方から、学生さんの食いつきがいいと、言われる。社交辞令とはいえ、学生が読んでくれると嬉しい。まんざらでもない。