日本対サモア

 日本対サモア、タフで厳しい試合。後半35分前後で7点差につめられ最悪引き分けも覚悟した。サモアのディフェンス、アタックいずれも素晴らしく、今大会ベストの出来といえる。80分過ぎ。サモア勝機がない状態でサモアボールのフリーキックサモアスクラム選択で、7点差以内の負けのボーナス点狙った。それが結果として日本の4トライ目を生む。点数以上に苦しいゲーム。

 4トライ以上のボーナスポイントを与える制度設計が成功している。どのチームも勝利だけではなく、トライを狙いにいく。今回、日本のが4トライをとれたのは、サモアが試合を切らなかったからだが、制度設計を引きよせた日本の幸運もある。

 

ゼミとか学習活動における教員の役割

 ゼミとか学習活動における教員の役割を考えるとき、まずはテキストリーディングのサポートとなること、そのうえで、今後の発展可能性となる素材について提供できること、そのあたりが必要ではないかと考えている。学生が主体的に学ぶという姿勢・態度を持つことと、単なる自主性に任せないこととのバランスは難しいのだけれど、適切な課題を与え、それらを乗り越えるような刺激や意識をもたせるようなことができれば、主体的に学ぶ集団になるのではないかと思う。

 ある程度の道筋を作りつつ、学びたい、知りたいという欲求を高めるような仕掛けというかサジェッションを示す。教員であるので、方向性を示すのが前提としても、そこをなんとか学生主体にする。そのあたりの実践をもっと具体化できないのか。考えている。フォーマット的なものはなく、個々の集団を相手にしながら微修正する。ふぬけたな、こちらが介入しすぎたな。反省することが日々多くあるけれど、やっぱり自分たちで回せるような環境をつくっていくことが、将来につながる。

 この点、次元は違うけれど、優れたスポーツ集団の環境づくりは参考になる。早い段階から基礎の重要性を共に理解していく。きちんと丁寧に話をしていく。その積み重ねが大事である。そうしたシンプルな結論になる。

負けた場合の勝ち点の計算

 負けた場合の勝ち点の計算、正直不要。皮算用するよりも、残りの2戦に勝つことを考えたほうが良い。2勝すれば、問題なく準々決勝行ける。当事者はすでに残りの2試合に集中していると思うけれど、メディアが変な騒ぎ方をするのはあまりよろしくない。集中できる環境を整えることもひとつの仕事。

歴史を切り開く:日本VSアイルランド

 アイルランドはジャパンを警戒してのぞんだ。対策を講じて抜かりなく対応したのに、スクラム、ブレイクダウンで日本の強さに苦しんだ。南ア戦とも違う。この状態で勝てたのは、本当にすごい。歴史を切り開いた!!

授業評価アンケート等

 授業評価アンケート。概ね良好なコメント多いのだけれど、鬱憤を晴らすかのような記述がある。板書をきれいに、映像資料はあかるく、などは改善の余地ある。けれども、前提となる授業評価そのものを、糾弾のように書かれると、心底へこむ。悲しいだけ。私に、どうしろと。

 今週から本格講義。講義もゼミも軽くガイダンスだけなのに、やっぱり疲れた。直接学生とやり取りするのは、楽しさもあるけれど、神経を使うところもある。原稿をかくのとは、違う種類の疲労。久しぶり。

 公式行事に参加できない、しない。あるいは他の選択肢をとる。一回ならまだしも、続けて行われると、正規の講義の理解に対する疑問もでる。本意ではないけれど、評価方法も再検討の時期にきているかも。

プロフェッショナル 仕事の流儀「外国人労働者に何が?支援の第一人者に密着」

 鳥井一平さんのプロフェッショナル、すごかった。過去には中小企業経営者に火をつけられ、大火傷をおったこともある。なぜ恨まないのか。正義と悪の2項対立では現場は動かない。労働法に無自覚な経営者のおっちゃんは、われわれそのものだ、と。対個人から、制度そのものへ、視点を広げるよい番組。

 突撃訪問で、相手にいうべきことを言う。労災隠しをする経営者に、「これ、あなたの会社の死活問題ですよ」、と厳しく諭す。迫力ある風貌から想像しにくいが、根本には人が好き。人は変われるし、変わるという信念がある。何にプライドかけるのか、本物のプロだと思った。

 

www.nhk.or.jp

浅川晃広『知っておきたい入管法』平凡社、2019年

 浅川晃広『知っておきたい入管法平凡社、2019年。入国管理、難民認定日本国籍などの法律的解釈、説明が中心。筆者が難民認定の実務に関わったこともあり、実務的にはそのように解釈するのか、と読むことができる。入国管理の法律に特化した本はあまりないので、その点では類書と違いあり。

 

知っておきたい入管法: 増える外国人と共生できるか (平凡社新書)

知っておきたい入管法: 増える外国人と共生できるか (平凡社新書)