護られなかった者たちへ:映画をみた

 護られなかった者たちへ。映画をみた。震災と貧困問題という軸は変わらないが、原作と描写が違う部分がいくつかあった。貧困問題にかかわるリベラル派の国会議員は、原作では海外に買春ツアーに出かける県議。被疑者が捕まるのは駐車場ではなく、空港など。そのあたりは微妙な違いだが、具体的に映像で見ると原作とは違った印象をうけた。

 刑事、被疑者、ケースワーカーの存在感が、原作よりも際立っていた。俳優さんにチカラがあるからだろうか。公務に従事する人をことさら悪人として描かないという配慮が映画にはあったのかもしれない。それでもよい作品の部類になるのではないかと、思う。