『ある男』を読み終えた

図書館で借りてきた『ある男』を読み終えた。受賞作一覧のような場所に置いてあったから借りたのだけれど、なかなか良かった。文章の書き方がなんというかなめらかで、豊富で、自分好みの文章である。ストーリーは複雑だが良い気分で読めた。入り組んでいるとはいえ、自分とは何者か。家族とは何か。そのあたりを在日コリアンである主人公の弁護士を通じて描き出す小説として読んだ。平野啓一郎氏の小説ははじめて読んだが、結構気に入ったので、別の小説も読んでみたい。