台風気味

台風気味ですが、大学に来ました。みなさんいかがお過ごしですか。

来る途中で『中央公論』と『ダイヤモンド』と『東洋経済』を購入。それぞれ富裕層研究、派遣労働、公務労働について特集しています。週刊誌系はジャーナリズムなので買わなくてよし!という意見もあるけど、やっぱり世論と言うか一般的な関心を集めるもののひとつだし、現場の意見なんかもある程度乗せられているので僕は買うようにしています。

東洋経済』の編集後記。風間さんがいいことを書いている。
http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/2007/0714/index.html

「とかく公務員たたきは読者に受けがいい」。それが新聞業界のセオリーだと聞きました。なるほどメディアがあおり、社保庁バッシングは激化する一方です。確かに国民の年金=老後不安に一層の拍車をかけた年金記録問題は言語道断です。ですが世論に乗じて国の最高権力者が、職員を指して「ゴミを一掃する」と叫ぶ姿はいかがなものか。実際、年金電話相談や社保事務所窓口で非難の嵐にさらされている職員の多くは時給換算で800円台で働く非正規職員たちです。彼女たちをなじり倒したところで不安は解消しないのに(28頁)。

消えた年金問題についてはたしかにいやな気持ちもするのですが、職員のボーナスの一部を返金したからといって解決する問題ではありません。消えた年金問題と年金制度それ自体はわけて考えなければいけないのに、いつも公務員バッシングの材料として使われるのはなぜでしょうか。みんなでみんなの足を引っ張って。

そうではなく、あるべき年金制度などについて議論すべきだと思いますし、もっと全体に目を向けるべきだと思います。ということで、風間さんのスタンスに同意。