最低賃金の地域間格差のお話

 昨日の講演会での生協労連の方の話。生協は歴史的に女性労働多く最低賃金格差是正に関心がある。だから、基本は同じ職務には同じ賃金(同一労働同一賃金)。けれども、実際には地域間で人手が集まりにくい店舗がある。群馬県館林市など東毛地域は、埼玉に近い。館林市に住む人は、最低賃金の高い埼玉に流れる。それは、同じ地域でも最低賃金の大きな格差があるから。ということで、東毛地区の生協店舗では、賃金の上乗せを認めている。最低賃金地域間格差の存在が、同一労働同一賃金の原則の例外を作っている。そんなお話。考え方によっては、ドイツの賃金ドリフトに近い。いずれにせよ、地域間格差をつける合理的な理由は徐々に失われつつあるのではないかと思う。