牧野富夫編『アベノミクス崩壊』新日本出版社、2016年。

 牧野富夫編『アベノミクス崩壊』新日本出版社、2016年。労働政策、国際関係、金融政策の各論でアベノミクスの3年間を分析する。憲法改正という安倍首相の悲願と経済の軍事化が同時進行している事態に対し、経団連等大企業がどう考えているのか気になった。経済界の中でも、御手洗ビジョンに見られる軍事化を正面から推進し、ビジネスとして収益拡大を推進する見解と、アジア市場なども想定して平和主義的なビジネスに限定する見解と対立があるように思える。その辺は重化学工業と軽工業では経営者の間にも意見の食い違いあるのではないだろうか。

アベノミクス崩壊―その原因を問う

アベノミクス崩壊―その原因を問う