漫才ギャング

図書館後、大型ショッピングモールへ。時間を見つけて授業の準備などする。レイトショーで『漫才ギャング』(積極的に見たいわけではないが、時間的にマッチするのがこれだけだった)を見たので、その感想を書いておこう。

全体として作りがチープ。石原さとみ佐藤隆太が結婚に至るシーンは、「子どもができちゃったから」「お金ないけど幸せにする」。しかも、その前後にはつきあってもおらず、妊娠していることをきっかけに結婚を申し出る。なんともジェンダー的にバイアスのある作り(ある意味ヤンキーや若者の一部のジェンダー意識を反映しているのかもしれない)。そして全体として無駄に長い。でてきたエピソードが後に生かされるわけでもなく、論文でいえば「脚注に」すべき内容も盛り込まれている。品川庄司は嫌いではないし、ライブで漫才も見たことあって、お笑いには肯定的な印象を持っている。でも、全体として監督の頭の中を見ている感じがして、しかもその内容があまり賢くない感じがして、最後は「早く終わらないかな」と思ってしまった。ただ、ところどころの漫才や突っ込みなどは面白く、見ていて品川庄司の漫才を思い出した。かぶせてくるネタなんかは真骨頂なのだろう。と、全体的に自分が素人なので厳しめに書いたが、印象としては学生の卒業論文を読まされている感じ。次は査読論文を目指してプロの映画を作ってほしい。ということで★★★☆☆。