読み物

アマゾン・ドット・コムの光と影

アマゾン・ドット・コムの光と影

実家にあったのを読んだ。まだ途中までで、ノートも取っておらず読みっぱなしだが、読後感としてはかなり「面白い」。本書が出版されたのは2005年。NHKで『フリーター漂流』が放送され、後半から『希望格差社会』や国会での格差社会論争が広がっていく時期である。筆者は資本主義が最良のものとは思わないが、資本主義が最悪とも思わないと断ったうえで、学生時代に読んだ鎌田『自動車絶望工場』などの著作を今一度ひもとく。著者の労働体験は5年たった今でも価値のある内容だと言える。ところで、物流や流通分野は今日の企業経営を左右する重要な内容である。このことを批判的立場から論じているとはいえ、再確認させる内容である。