研究室訪問

昼より事前に連絡のあった3年生1人と面談。非正規雇用問題で卒論を書きたいとのことだが、今日は何をやりたいか聞いた。派遣で働いた経験があり、問題関心があるとのことだが、まだ勉強は始めたばかりの様子。『大原社会問題研究所雑誌』や『日本労働研究雑誌』の派遣労働関係の論文を紹介すると、「へー」と言っていた。まだまだじゃな。がんばり。
その後、なぜか別の訪問者が2名。こちらはアポなしの来年度の3年ゼミの選択のための訪問。本当は来週が訪問期間だけれど、時間があったので話を聞いた。やりたいこと、関心のあることを聞いたあと、さまざまなテーマについて議論する。日本の雇用システムと教育、北欧型福祉国家と国際競争力、繊維産業のグローバル化ユニクロ経営などテーマを提示する。

1人はTPP問題に関心があるという。それはそれでいいけれど、根源にある問題意識は何かはっきりしない。話をしていくとどうやら時事問題に興味があるようだ。テーマ的にも農業問題と貿易論が重なる領域なので面白いとは思うが、本来の自分の専門領域からはそれる。ただ、外国人看護士の受け入れEPA)やWTOと連動して考えればグローバリゼーションものである。自分は経済学の教員として採用されているので、経済に関わる領域すべてをカバーしなければいけないとも思う。他にも希望の学生がいたらそのテーマで受け入れることも考えないといけないだろう。