講義と書類作成

講義2コマ終了。1コマ目はグローバル化と商品生産。今回はテキストから若干離れる。まずリアクションペーパーへの返答。「難しい」の一言で片付けず、何か難しいと感じたのか文章化することが必要。教員に講義の進め方を指摘しているだけでは自分の能力は伸びないとのことを話しした。経済学は概念につまづくとその後の学習が進まなくなるので、固定資本減耗についても簡単に説明。

その後、NHKスペシャル人事も経理も中国へ』をみる。人材のアウトソーシングがなぜ進むのか、海外直接投資と金融の国際化の2つの視点から解説する。グローバル化が進む背景には何があるのか。ここでは国内市場の飽和化、独占化・寡占化に求め、新規需要が終えた後に、更新需要を開拓することが難しく、最後の手段として海外展開を行うロジックを解説。今回は、いつもより講義内容を1/2に落とした。それでも前回の解説とビデオに時間を割いたので1/3は終わらず。いつもはどれだけのボリュームなんだ。

2コマ目は公的年金制度。質問への解答。育児手当制度は仕事を抱える女性のみ、前期高齢者はそれまでの国民健康保険か被用者保険に入る、帝王切開は通常の出産とは異なるが、健康保険の対象となり、かつ出産育児手当金の対象にもなる。そして高額療養制度は基本的には一定額を超えた医療費を患者に償還する制度であるが、一般所得と高額所得は一定額を超えても数%の負担がある。

その後、3階建ての年金制度(公的年金は2階まで)、基礎年金に1986年に統合し部分的な一元化が推進、低所得者と学生にはそれぞれ免除制度と猶予制度がある。25年の納付期間が条件だから、学生も猶予制度を市町村窓口で「申請」することが必要。内容はだいたい以上。制度紹介が主だったので内容としては面白くないかもしれないが、イギリスと日本の公的年金制度に至る背景の話は関心をもってもらえたかもしれない。
夕食後、書類作成にいそしむ。6割終えたが完成にはまだ遠い。結局完成しないまま、週末の学会出張を迎えることになってしまった。月曜日の講義の後、めいいっぱい時間を割かなければならない。