お買いもの
- 作者: POSSE
- 出版社/メーカー: 合同出版
- 発売日: 2010/09/15
- メディア: 単行本
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- 出版社/メーカー: 労働政策研究・研修機構
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- 作者: 赤堀正成,岩佐卓也
- 出版社/メーカー: 法律文化社
- 発売日: 2010/09
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POSSEの後藤論文は「必要原則」を強調する点でこれまでとは異なる角度からのBI批判。医療保険にせよ、生活保護制度にせよ申請にもとづいて支給が決定されるという点で「必要原則」にもとづいている。BIではこれらの「必要原則」がなくなってしまう危険性がある。また、BI推進論者は、現代福祉国家をジェンダーバイアスや生活保護制度にみられるスティグマという視点から批判をするが、こと日本に関しては欧州型の福祉国家は浸透していない。だから、まずは生活保護の受給資格を持つ人々へのそれらの適用、失業給付を受給する資格がある人びとへの徹底、それらを目指すべき(大意)。概ね納得できる。
『日本労働研究雑誌』はマージナル大学論が読みたくて購入した。非選抜型の大学において学生が教育の職業的意味を見いだせず、また消費者としての学生になることによって、これまでの知識や常識を飛び越えることができない。そこではそうした教育を強制する外的圧力が働いており、残るのは「体系性を欠いた知識の断片」である。また、周辺大学は「就職」そのもののみならず、学生の就職後3年後のアフターフォローが必要との指摘は重要である。大学への進学経路や就職経路などは個別のアンケートなどを通じて、また現場の高校の教員の方との連携を通じて、個々の大学教員が深めていくべき論点だと思う。
3冊目は書き下ろしではなく、雑誌論文の再掲。すでにほとんどの論文を読んだが、これらの著作が一冊にまとまっているところにメリットがある。