雑感

1限はNHK金融危機 差し押さえの町で」を利用。その後解説。金融論関係の講義は専門ではないため、我ながら上手くない。講義の前に試験の中間テストの最高点、平均点を発表する。コミカでは、試験問題を返してほしいとのコメントも。

2限は社会保障と財政(その1)。口頭での説明が多かったため、理解が難しかったかもしれない。フランス、イギリス、スウェーデン社会保障社会保険)の負担の割合を、被保険者、使用者、国庫の3つの分類で確認する。エスピンアンデルセン福祉国家類型ではないけれど、フランスは使用者の負担が相対的に高く、イギリスは国庫負担が大きい、スウェーデンは使用者負担を継続的に引き上げる傾向あり。これは労働力再生産費の社会化の方向性を示す。社会的扶養の強化といってもよい。

福祉国家類型のひとつの問題点は、いずれも福祉国家の一部として扱っていて、アメリカのような国も福祉国家の類型とされる点だろう。現代資本主義論として考えるばあいには、資本主義の発展の関係で、どれだけ賃金労働者の負担が減らされているかを、歴史的視点からみることが有益な視点であろう。

午後は教員懇親会と入試部会。さらには教授会。もろもろストレスがたまる。7月下旬と8月上旬に2回、高校訪問を行うこととなった。入試、資格、就職などについては最低限データを調べておかないといけない。