20世紀少年
話題の映画の最終章。1回目、2回目も見たので、合宿の帰り道、品川で一応最終回も見てみる。
21世紀少年 上―本格科学冒険漫画 “ともだち”の死 (ビッグコミックス)
- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/05/30
- メディア: コミック
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- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/09/28
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賛否両論あるようである。「ともだち」が世界大統領になってからは、最初のわくわくする内容からは乖離する。ほとんどSFの世界で現実離れしていく。今回の映画のほとんどもなんだか「ついていけね〜」てな感じで進んでいく。登場人物も有名人をたくさん使えばいいというわけでもない気がする。けれど、最後、エンドロールが流れてからはすっきりした。
いわゆる「カツマタ」くんが「誰」なのか漫画ではよくわからないままだった。「カツマタ」=万引きで「つかまった」という「あだ名」説もあったけれど、映画では「勝俣」=すなわち、本名であることがはっきりした。そして、大事な点はカツマタ=フクベエと周囲には理解されていたこと。同窓会でも名前を間違えられているのは確かに悲しい。
ケンヂだけが唯一そのことに気づいて謝罪する。「フクベエ」という名前で生き続けていた「ともだち」のことを…。大人ケンヂがバーチャルシーンで子供時代に戻る。大人ケンヂは自分がやった万引きをきちんと謝罪するよう子供ケンヂに促すとともに、中学校時代の(?)カツマタに対してもケンヂと「ともだち」になるよう促す。中学校時代の友人関係の甘酸っぱい感じがでていてなんだかすっきりしたのでした。
ということで、ほとんど理解ができていなかった漫画の最後の部分をわかりやすくまとめてくれたという点で合格点の映画。終盤、SF的な展開でついていけなかった内容を、最後の最後で「子供時代の話」という身近な話題に引き戻したのは見事なのでした。