学生の3タイプ

採点をしていて気付いた点が1つ。学生には概ね3タイプぐらいいるらしい。

  • 1)毎回授業にまじめに参加して、期末テストも比例的にいい結果である人、
  • 2)授業には出ていないが、なぜか期末試験の結果はいい人、
  • 3)授業には出ておらず、当然のごとく期末テストもよくない人。

私の担当する講義は教養科目だから1・2年生が多い。1・2年生は相対的にまじめで授業に出る傾向にある。そして、私がこれまで経験してきた範囲では、男子学生に比べ女子学生の方がまじめに取り組む傾向にある。多く受講する文学部は女性学生が多い。だから、必然的に1)の割合は全体では高くなる。

2)は3年生や4年生の一部であり、割合は多くない。人脈や友人関係を生かして効率的に勉強できる人々だろう。それはそれで自由である。ただ講義は出席点も加味しているから、2)の人は残念ながら期末が満点でもAにはならない(付言すれば、中間テストを受けず、出席もほとんどしていないのに、期末はほぼ満点というツワモノ(!?)もいる)。問題は3)の人である。

3)の人々は、4年生で就職活動中(と称するが本当かどうかはわからない)、「体育会」で授業にでてはいないが、単位だけとれると踏んで試験一発勝負などの学生さんたち。たまに、解答用紙に「体育会です」と丁寧にコメントを書いている人がいるが、はっきりいってこれは逆効果である。体育会だろうが、サークルだろうが、普通の人だろうが、テスト結果で授業評価する。これが基本ポリシー。

受験勉強をしていないとすれば、たしかに基礎の段階で受験入学学生との学力で差があるだろう。体育会で頑張っている姿も十分理解できる。けれど、この先ずっと社会に出ても「体育会」として、すなわちプロになる人々の割合はそう多くないだろう。「体育会です」とコメントすれば、救済措置をとるのは彼らの将来にとってもプラスにはならない。だから、私は純粋に「テスト結果」(+授業参加)で評価する。

  • 参考:2007年度、2008年度の採点

http://d.hatena.ne.jp/nohalf/20070729/p1
http://d.hatena.ne.jp/nohalf/20080803/p1