☆ちょっと興奮して、久し振りに映画のパンフを購入してしまいました。
ミッキー・ロークが演ずる「ランディ」はかつてのハルク・ホーガンであり、ジェイク・ロバーツであり、テリー・ファンクでもある。栄光を手にした後に残ったのはぼろぼろの体と孤独。でも彼はプロレスを愛してやまない。というかプロレスしかできない。この映画は自分にとってはとても響いた。プロレスラーという職業が見せる派手な「かっこよさ」と、怪我や家族との関係など人間としての地味な側面、社会的に理解されないレスラーとしての「悲しさ」を「ランディ」というレスラーを通して描いていく。見ていてとても胸が痛くなる心に残る映画。いずれも体が資本である「レスラー」が「ストリッパー」の女性に惹かれていく設定もなんだか共感する。なんといっても、ミッキー・ロークのキャラクター(全盛期の俳優としての彼を自分はあまりよく知らないが)がリアルなレスラーの姿を体現している。それがとてつもなく悲しい。『朝日新聞』『日本経済新聞』に内容が紹介されただけのことのある、1級の準ドキュメント作品。
公式HP:http://www.wrestler.jp/
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なお、購入したパンフの中で町山智浩さん(映画評論家)が「プロレスラーはキリストである」という文章を書いている。プロレスの本質を的確に描いていて、すばらしい。ぜひご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20090613(町山さんのブログ)