懸賞名人

世間には懸賞で生計を立てる「懸賞名人」がいるそうだ。お肉やご飯などの日常品から、お皿やぬいぐるみ、デジカメまですべてを懸賞で当てる。ある年の年間の当選数は199件、合計100万円はゆうにこえるそうな。ほとんど「仕事」に近い感じがするけど、ひとつ大事な言葉を残されていた。

いわく、懸賞には誰でも応募できる「オープン懸賞」と、商品購入者だけが応募できる「クローズト懸賞」があるそうだ。なんだか、労働組合の組織形態のようだが、それはさておき、名人は圧倒的に後者、すなわち「クローズト懸賞」があたりやすいとおっしゃる。人間は簡単な応募には殺到するが、すこし難しくなると応募をしない。だから、後者がねらいめなんだそうだ。

大学教員の公募も最近は手書きの履歴書を求めるものや、シラバスを作成を事前に求めるもの、抱負を自筆で求めるものなどものが増えている。ワープロ作成を不可にすることで「オープン」ながらも「絞り込み」をしているということか。やっぱり難しいものに応募することが大事なんだというメッセージ。真偽のほどは定かではありません。