貧困の現場

貧困の現場

貧困の現場

読了。いままでいくつか労働関係のルポを読んだけれど、労働、雇用問題に関わるほぼ全領域を押さえているのはこの本くらい。「熱すぎる」との批判は当然ありそうだけど、それだけ日本の実情は酷い。全編書き下ろし。短い文章のなかに人の心をつかむ。毎日新聞は購読していないが、こういう記者がいるのであれば購読を考える。「社会的排除」の意味についても語られる最後の座談会も秀逸。文庫本化望む。