アイスランド銀行国有化

9月以降の米国の金融危機の状況はどんどんひどくなっている。株価も下がるし「恐慌」なんて言葉が新聞紙上をにぎわしている。切抜きなどでフォローはしているつもりだけれど、専門とは違うだけになかなか自分の言葉で消化できないんだよな。授業にも使えるようにしたいんだけれど…。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081010k0000m020050000c.html

 【ロンドン藤好陽太郎】アイスランド政府は9日、最大手行のカウプシング銀行を国有化した。これにより、同国の上位3行が国有化された。また、同国政府は、アイスランド証券取引所に上場しているすべての株式の取引を、2日間停止すると発表した。

 カウプシング銀行によると、政府が先月29日に大手行グリトニル銀行の国有化を決めて以降、海外からの預金引き出しが殺到。ハーデ首相は非常事態を宣言したが、国有化した大手行ランズバンキの英国向けネット銀行サイトが支払い不能となるなど混乱が拡大していた。

 アイスランド財政赤字が拡大する一方でインフレも加速。銀行が抱える海外からの巨額の借り入れを高金利で維持していたが、最近は通貨クローナが急落していた。

国有化をめぐっては米国ではすぐ社会主義的だと過剰な反応がある。社会主義的な点に問題があるのではなくて、むしろこれまで暴利をむさぼってきた金融機関に対しなんで公的資金の注入が認められるのか、という点で反発があるのではないだろうか。日本の98年以降の金融ショックもしかり・・・。これまでは株が世界の王者だ、証券化こそ時代の最先端だと叫んでた市場関係者が、ドル(現金)をもとめて群がる。貨幣恐慌の原始的な形態ともいえるのではないだろうか。

イギリスも公的資金注入。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081008dde001020024000c.html

米国金融救済法成立。
http://www.asahi.com/business/update/1004/TKY200810040055.html