2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

桐野夏生『日没』岩波書店、2020年。読んだ

桐野夏生『日没』岩波書店、2020年。読んだ。最初から最後までとにかく怖い。ホラー映画ならぬ、ホラー小説ともいえるかも。読み物としては面白く、細かな描写におどおどすることもあるが、面白い。主人公の意識及び体が退化していく様子がなんともいえない…

スリリングで飽きさせない展開:乳房のくにで

面白かった。スリリングで飽きさせない展開。大物政治家の妻の姑いびり、そしてその存在感が抜群。二人の女性の視点が交錯するのも面白い。母性神話をするどく批判しつつ、あながち、現実とも無関係ではない。そのあたりを巧妙に描いている感じがして、良か…